食べ物を食べたとき、『そのとき・体の中では?!』を臓器と共におさらいするよ!
口から入った飲み物・食べ物は、食道を通って胃で、PH1~2の強酸性の胃液に包み込まれ、食べ物の回りに付いている細菌を死滅。胃液に含まれるペプシンによって消化。胃の収縮により液状化します。
胃の役割は消化や吸収ではなくて、体に入ってきた食べ物を殺菌して貯蔵しておくことです。体の冷蔵庫みたいな所☆中身は下ごしらえ済み(笑)
食べ物は2~4時間程とどまり、飲み物は10~20分で通過します。
栄養素でいうと糖質は3時間、タンパク質は5時間、脂質は7時間程貯蔵して、蓄えられた水分と共に少しづつ十二指腸に送り出されます。
十二指腸ではアルカリ性の膵液が、強酸性の胃液を中和し、胆汁と共に炭水化物、タンパク質、脂質を分解します。
膵臓は膵液という消化液を1日に約1ℓ分泌しています。
VS・炭水化物の「アミラーゼ」 VS・タンパク質の「トリプシン」 VS・脂肪の「リパーゼ」等の消化酵素がスタンバっています。
また膵臓は、血糖値を上げる「グルカゴン」、血糖値を下げる「インスリン」などのホルモンを分泌し、血糖値のバランスを保つ役割を果たしています。
胆嚢は、胆汁の異世界の扉。肝臓から分泌された胆汁は、十二指腸に移動する前に、途中で胆嚢に蓄えられて修行。更に濃縮されて、十二指腸で分解に挑むことになります。
胆汁には、脂肪の消化を助ける胆汁酸、「コレステロール」や「ビリルビン」が含まれていて、水に溶けない脂質を細かくし、膵液に含まれる消化酵素の「リパーゼ」の働きをサポートしてくれます。
胆嚢にあったコレステロールが固まって出来た物質を胆石と呼び、胆管を塞いでしまうと膵臓が炎症を起こして、急性膵炎を発症してしまいます。
小腸の膜で栄養が吸収され、血管を通って肝臓に運ばれます。
体内で生成されるタンパク質などは約10万種類にも及ぶといわれています。
アミノ酸が立体的につながった、一本のポリペプチド鎖アミノ酸残基の配列を、タンパク質の一次構造といいますが、更に高度な機能を果たそうと、多くのタンパク質が複雑に集合した、タンパク質複合構造体があります。(二次~四次構造)
例えば、炭水化物が分解してできたブドウ糖を、肝臓はグルコースに変換させ、連結させて貯蔵しやすいグリコーゲンという化合物に下ごしらえしています。エネルギーが必要な時に、貯蔵しておいたグリコーゲンをグルコースにまた分解して、体全体に行き渡るように血液へ放出します。
この様に肝臓は物質を生成するだけでなく、栄養分を貯めたり変換したりと、色々な働きを担いながら、体にとって必要不可欠なメカニズムを繰り出しているのです。
どんな働きなのかがふわっとしてる臓器に、脾臓っていうのがあります。(私だけ?)
体の血液の55%・細胞の30%は赤血球で作られています。ですが、赤血球の寿命は、120日間・わずか4ヵ月!!その為、毎日新しい赤血球が生まれ続け、古い赤血球を排除しています。
脾臓では、主に胎児の時期に赤血球が作られていました。
生後は骨髄で造血が行われるようになりますが、大量出血や骨髄の機能が抑制された場合に再び造血が行われることがあります。
脾臓の中には赤血球がスタンバっていて、筋肉が大量の酸素を必要とするような運動時には脾臓から貯蔵されていた血液を駆出する事で、十分な酸素を筋肉へ送り届ける事ができます。白血球を成熟させる働きもしています。
ろ過された、古い赤血球を白血球の一種が捕食します。赤血球に含まれる鉄分は再利用されます。
思いっきり走った後に脇腹が痛くなるのは、急な激しい運動の為に脾臓にあった赤血球が体中に一気に放出され、脾臓の血液が足りなくなったからだそうですよ。
次回は、腸についてレポートします。
アレルギーにも関係ある腸活のこともっと掘っていこうと思います。