私の祖父は、漢方薬に精通しているところがあり、頭痛や風邪をひいた時、疲れて目が充血してる時、イライラした時には、必ず菊の花のお茶を飲まされました。
一般的に「菊」と言うと、観賞用の花がパッと思い浮かぶかと思いますが、
お刺身に付いてるタンポポみたいなのが食用の菊。
中国では、古来より「長寿」の象徴とし、漢方薬に使われてきました。
漢方薬に使われている菊は、観賞用のものに比べ苦みが少なくて香りも強くなく、
ほのかに甘みがあり「甘菊」と呼ばれています。「菊花茶」は、乾燥させてお茶にしたものですが、「延命長寿のお茶」として、古くから飲まれてきました。
カップに菊花を入れて上から静かにお湯を注げば、ふんわりと菊の花が咲いたようにも見えて、とても癒されるハーブティーのようなものです。
漢方薬の菊。どんな効能があるのか?
その前に少しだけ漢方薬のことをお話しさせてください。
漢方医学の大元の東洋医学では「寒」と「熱」を使い分け、
「熱」は発熱や炎症、喉の渇き、機能亢進などの急性期に表れやすい症状を表します。
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「寒」は冷えからくる痛みや悪寒、関節痛、基礎代謝の低下などの慢性期に表れやすい症状を表しています。
「熱」には冷やす、「寒」には温める性質の漢方薬を使い改善していきます。
それから恒常性。前の記事にも少しだけ書きましたが、生き物が健康を維持するため、環境等にかかわらず一定の状態を保とうとする調節機能。
自然治癒力とも深くかかわりがあり、また未病を知る物差しにもなると思います。
恒常性を保つためには3つの要素が関係してきます。
人は「氣」「血」「水」の3つの要素で生命機能が維持されていると考えられています。
「氣」は活力。生命機能を維持し、体を動かすエネルギーです。
「血」は生命機能を支えるもの。栄養素を隅々まで運ぶ血液。
「水」は生命機能を潤して、体温や代謝を調節する。体液、消化管液など。
氣の異常を見る
氣が不足していると、意気消沈、下痢、食欲不振などが引起こされます。
停滞しているときは、だるい、のどの違和感、冷え性でものぼせたりします。
血の異常を見る
血が不足していると冷え、爪が割れやすい、脱毛、こむら返りなどが引起こされます。
停滞しているときは冷え、青あざが出来やすい、クマが気になったりします。
水の異常を見る
水が不足していると、口の渇き、肌や粘膜の乾燥、微熱、便秘など。
停滞しているときは、拍動性の頭痛、めまい、車酔い、耳鳴り、むくみなど。
こんなふうに病態によってファクターを探し、改善していきます。
菊花茶の話しに戻りますね。
菊は「寒」の性質を持っています。怒り、イライラやストレスなどが溜まると、頭痛や肩こり、不眠、顔のほてりや吹き出物などの症状が現れます。
そういった症状を清熱作用で「解」してくれます。
鎮痛作用で頭痛などの痛みも抑える働きがあります。
なぜお刺身のツマになってるかというと、解毒作用や殺菌作用に優れている為です。
悪玉コレステロールの発生も抑えます。発がん物質の抑制や、肝臓、強い関節痛にも効果があると言われています。
抗酸化作用があるビタミンB2、C、Eが豊富に含まれているので、お肌も元気に!
そして身体に熱の症状があるときには、身体の上へ上へとあがってきます。
そんな時には目が乾燥したり、充血しやすくなり目のトラブルが起こります。菊には目の充血や、かすれ、視力低下、眼精疲労などにも効果が見られるそうです。
CSSやHTMLがチンプンカンプンな私にとっては、1つの作業をするにもパソコンの前で3時間4時間の作業は本当、はっきり言って毎日…。
クロネコさんの仕事でも疲れが溜まってきたら、最初に目がやばい!!
コロナになって、熱が出たら仕事一週間休まないといけないので、元々疲れると熱が出る体質の私には、時代が厳しいです。昔は、37、5・6℃くらいなら仕事行ってたからね~…。ほんと、時代は変わっちまった~(泣)