小腸や大腸の働きを大まかに見てみます御飯中の方すみません…
小腸の最初の部屋「十二指腸」では、分泌された消化液で本格的に消化・分解されます。二番目の部屋は栄養素の消化と吸収がされる「空腸」、三番目の部屋は主に胆汁酸が回収される「回腸」、この三つを総称して小腸と呼びます。
二番目の「空腸」の内部はヒダが多数存在して、ヒダは絨毛と呼ばれる無数の突起物で覆われています。その絨毛には吸収上皮細胞という層があり、そこにはさらに無数の微絨毛が存在しています。 空腸を拡大すると、ヒダ、絨毛、吸収上皮細胞、微絨毛で構成されていて、細かく分解された栄養素はこの微絨毛から吸収される仕組みです。
小腸から栄養分の90%以上が吸収され、残り物である液状の消化物は大腸に運ばれます。
大腸では、人が分解できない食物繊維や一部のタンパク質を、腸内細菌の力で分解しつつ、「ビタミン」や「脂肪酸」を産生しています。 腸内細菌には大腸菌、乳酸菌、ビフィズス菌など、1000種類以上の細菌が100兆個以上も存在し、この腸内細菌の働きで吸収できる栄養素が増えます。 そして大腸は水分を吸収して、便を固形化させます。
便は約80%が水分で、消化されない食べ物が約7%、腸内細菌が約7%、腸の細胞が約6%含まれます。 小腸の働きが弱く、あまり水分が吸収されていなかったり、膵液や胆汁の量が多すぎると、大腸が水分を吸収出来るキャパでは対応しきれずお腹を壊します。
逆に大腸の動きが弱く便が長く留まると、水分が吸収されすぎて便が固くなり便秘になります。 大腸の動きを活発にする為には腸内細菌のエサにもなる、大腸でしか処理できない食物繊維を多く摂り、大腸を元気にすると便秘予防に有効です。
人体最大の免疫システム
ところで、腸にはもう一つとても重大な役割があって、それは生体防御の要である
「免疫」です。 人の消化管は口から肛門まで一つの管として存在しています。
腸は体内にありながら、体の外側に通じる最後の組織でもあることになり、皮膚と同じように外界に最も近くにあります。また、体の一部となる為の栄養のフィルターとしての役割も果たします。そのため食事や呼吸により人にとって害のある細菌やウイルス、化学物質が体内に侵入することを見越して、腸には人体最大の免疫機能が備わっているのです。 小腸の長さは約6メートルあり、内側は絨毛と呼ばれる無数のヒダに覆われ、その表面積はテニスコート一面分。皮膚の200倍以上と言われています。
免疫細胞には顆粒球、マクロファージ、樹状細胞、リンパ球などがあり、これらは有害物を直接攻撃し、中和作用をもつ抗体を作り出して私たちの体を守ってくれています。全身の免疫細胞の7割が腸に存在するといわれています。
小腸のヒダには無数の「パイエル板」と呼ばれるパッチ状の特殊な免疫組織が存在し、ここにあらゆる免疫細胞が密集して腸の免疫システムを支えています。
また免疫細胞は腸から全身を巡り、外敵に備えパトロールしているといわれています。
大腸には、これらの免疫システムと密接に関連した腸内細菌といわれる一群の細菌が生息していて、その種類は1000種類以上合計で100兆個以上になるそうです。
世界の総人口が約73億人、人ひとりの細胞数およそ60兆個としてみると、想像を絶する数の細菌が私たちの腸内に住みついているという訳です。腸内細菌の働きが、腸に備わった免疫システムをサポートしていて、様々な病気と関係していることが明らかになっています。 免疫には外敵から体を守り感染症を防ぐだけでなく、疲労を回復し病気になりにくい体をつくる、新陳代謝をサポートし活発にして老化を防ぐ働きもあります。
幸せホルモンとは?
人の体内では「セロトニン」という神経伝達物質が分泌されていて、精神を安定させストレスを軽減させる効果がある、別名「幸せホルモン」とも呼ばれている物質のほとんどが腸内で作られています。
腸内環境が良くなると、セロトニンが多く分泌されるため幸福を感じやすくなり、人は幸福感に満たされると物事に集中できるようになる為、仕事の効率アップにもつながります。
そして何と言ってもコレ大事・美肌効果
腸壁は年齢に関係なく数日で生まれ変わります。「腸活」をすると腸壁のターンオーバーが活発になり栄養吸収の速度が速まり、また綺麗な血液として全身にめぐる事になります。
良いターンオーバーと良いめぐりの結果、くすみがなく透明感のある自然な血色を帯びた、本来生まれた状態に限りなく近づける。赤ちゃん美肌になることが出来るという訳です。フィルター効果?みたいなイメージ。
更には、スリムボディを手に入れられます
「腸活」とは、腸内環境を整えること。
それはつまり、腸内細菌をいかにバランスよく増やすか、ということを表しています。「腸活」を行うことで腸内細菌が増え、一部の腸内細菌が産生する物質の「短鎖脂肪酸」が増えます。
短鎖脂肪酸とは、「天然の痩せ薬」とも呼ばれていて、腸内を弱酸性に保つことでカルシウムやマグネシウム等のミネラルの吸収率が上がり、有害な菌の増殖も抑制したり、肥満予防、腸の炎症予防、免疫機能の調整など、様々な健康効果があることで注目されています。
その数が増えれば増えるほど、痩せ体質になると言われているんです。
短鎖脂肪酸を産生する菌は、酪酸菌・ビフィズス菌。
腸内で産生される主な短鎖脂肪酸は、酪酸・酢酸・プロピオン酸。
つまり、酪酸菌・ビフィズス菌から、短鎖脂肪酸の酪酸・酢酸・プロピオン酸が産生され、この短鎖脂肪酸は大腸が正常に機能するためにも必要な物質。
「別名・天然の瘦せ薬☆」
腸の働きは?と聞かれると、「消化」「吸収」「排泄」私が思い浮かべるのは軽くこんな感じ。一口に「腸活」と言っても、そんなに重要視はしてこなかったのですが、栄養を体に摂り込むフィルターみたいなものだと、改めて重要性が分かりもっと意識しようと思います。
腸を健康にして、栄養を吸収しやすい状態に整える「腸活」。外も内も若々しく、元気に過ごせるポイントとしてとても重要です。
免疫のポイント「腸」を健康にすることは、自然治癒力を高める条件の一つとして最も大切な金科玉条になります。
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